一昨年、昨年と制作をさせていただいていました、テレビドラマの劇中PCソフトウェアについて、
現在でも検索でお越しいただく方がいらっしゃるようですので、少し振り返りになるのですがご紹介させて頂きます。
弊社前身のグラファス映像意匠事務所では、2009年〜2010年にかけて、テレビ朝日・東映制作の京都を舞台にした人気ドラマ「科捜研の女」等の、劇中で使用されるコンピューターのソフトウェア制作を行なっておりました。これはドラマVFXを担当されているキルアフィルム株式会社によるご依頼で、出演者の演技タイミングを優先するために、プリレンダリングのCGに代わる画面演出として、弊社がデザイン・プログラムを提供させていただいたものです。
(尚、2011年秋からのシーズンに弊社は関わっておりません)
技術的にはFlashベースであり、ActionScript3で動作する純粋なソフトウェアとして製作しました。プリレンダリングと異なり、あくまでプログラムベースであるため、主要なテキストやアニメーション速度が撮影現場レベルで調整できるようになっている点が最大の特徴であると言えます。
(演出上変更が想定されるパラメーターはすべて外部XMLを使用)
また、グラフィックの素材ファイルを外部リンクする形にしてあるため、ぎりぎりまでクオリティを高めて運用することも可能であるのも、Flashではごく当たり前ですが特徴と言えるかと思います。当然、現場のPCの性能上、Flashでは演算が追いつかないような高度な3D表現などが求められることもありました。この場合、3D部分はプリレンダリングしたものをムービーとして内包することで、演出上の再生タイミングはFlashに依存しながらも、高度なビデオ的表現を実現しました。
グラファスでは、この劇中PCソフトウェアの制作をきっかけとして、Flashをベースとした店頭デジタルサイネージ用ソフトウェアなど、映像コンテンツにインタラクティブ性を付加するようなツールを開発してきました。昨今、iOSのFlash不採用をはじめ、WebでのFlash活用機会は減りつつある状況にありますが、利用する現場、方法次第ではまだまだ強力な環境であると考えています。
ニュースリリースとはいえないような振り返り記事になってしまいましたが、ご興味を持って頂いた方の参考になればと思い、書かせていただきました。もちろん、新規でのご依頼も承っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします!

